浦東聖野(3年) OG賞 受賞 !!


秋季リーグ戦 第1週目 (東京外国語大学戦)において、10中/12射 ( ××○○|○○○○|○○○○ ) を出す。
本年度より設立された『 OG賞 』の規定をクリアし、記念すべき受賞第1号となった。
授賞式には、OG賞設立の発起人である110期の葛原OGに大学弓道場へお越しいただき、金一封を授与していただいた。

浦東は、今期リーグ戦に新人として出場。
誰しもが緊張する第1戦目においての受賞は、本当によく健闘したといえる。
彼女の夏休み中からの弓への取り組みには、今までにない粘りというか、頑張りというか、やり切るこだわりが出来てきた。
中てたい気持ちが先走り、射に集中し切れなかった弱点が、徐々に克服されてきた。
同期の女子2名と共にリーグ戦出場を目指して、夏合宿でも互いに刺激しあいながら、夜遅くまで弓を引き込んでいた。
また、今までレギュラーを維持してきた4年生への憧れの気持ちが挑戦への闘志に変化したことが彼女を強くしたとも言える。
この受賞は、周りの女子部員や特に4年生女子の助言、指導にも助けられての受賞でもある。
ひとまわり成長した彼女の今後の活躍を大いに期待したい。 
『 O G 賞 を 受 賞 し て 』  浦 東 聖 野

  「浦東、OG賞獲得したね。」と先輩に言われて、自分が10中していることに初めて気が付いた。嬉しさよりも驚きの方が先に出た。その試合のことははっきり覚えてはいるものの、自分が中てていたという記憶はほとんど無い。ただただ「勝ちたい!」「チームのために一本でも多く入れたい!」そのことだけを考えて引いていた。しかし、初立ではその思いとは裏腹に、自分に納得のいく射ができずに初矢と二本目を抜いてしまい、「チームの足を引っ張ってしまった。」という罪悪感と自分の力の至らなさを感じたが、逆にそのことが次の矢からどのように挽回するべきか、何をやるべきかを明確にしてくれた。結果として、三本目からは一本もはずすことなく12射引くことができた。
  「それで満足か?」と問われたならば、答えは即答できる。「いいえ」だ。では、何故「いいえ」なのか。理由は三つある。
  まず一つ目は、チームで勝てなかったこと。メンバー全員が10中以上出しても、試合で勝たなければ意味がないからだ。二つ目は、10中だったこと。皆中でなければ、まだやりきれていない矢がある、まだ的中を伸ばせる可能性があるということだ。それを考えると、10中で満足することはできないし、してはいけないことだと思う。ましてや、今年度の他大学の成績を見ると、10中はザラにでている数字だ。もっと上を目指したい。そして三つ目は、危うい矢が何本もあり、「絶対に中たる!」と確信して出した発が少なかったことだ。博打をしているような現在の射では的中は安定しないだろう。これでは来年のリーグはおろか、定期戦でも通用しないのは目に見えている。
  受賞できたことは単純に嬉しく思うが、以上の様な思いを抱えている自分にとっては満足できる受賞にはならず、多くの課題を伴う受賞となった。しかし、この課題も今後の糧となる重要な受賞品として受け止め、反省点を生かし、個人だけではなくチームとしてもOG賞を獲得して試合に勝ち、OGの方たちが「賞を考案して良かった。」と思えるような試合運びをしていきたいと思う。そして、現女子部員の力を底上げし、OG賞受賞をより一層ハイレベルな条件で設定しなければならないように、部員全員が一丸となって来年度に向けて練習に励みたいと思う。
  今後も御指導、御鞭撻のほど宜しくお願い致します。